未来郷祖谷

わたしたちの想い

Message

未来郷祖谷(みらいごういや)は、
四国・祖谷の奥深い自然と人々の暮らしを未来へつなぐ
「物語の語り部」です。

私たちの使命は、ただ地域の資源を届けることではありません。
山に吹く風や谷川のせせらぎ、祖谷で紡がれてきた祈りや暮らしの知恵を、体験という形に編み直し、訪れる人に届けること。

ここで過ごす時間は、観光地を巡る旅ではなく、「忘れていた自分に出会う旅」です。静寂の中で心をほどき、自然と共に生きる豊かさを思い出す──。

未来郷祖谷は、祖谷の自然と文化を「未来への贈り物」として伝える場であり、同時に訪れる人の人生に新しい気づきを灯す存在でありたいと願っています。

祖谷茶は未来郷祖谷の“入口”です。自然や暮らしの文化へ入っていく最初の体験として、お茶は訪れる人の心を解きほぐし、祖谷を知る扉を開きます。

祖谷の茶畑で育まれた茶葉を使い、新茶とほうじ茶を飲み比べる体験です。山の息吹を映す新茶と、自ら火にかけて焙煎し仕上げるほうじ茶。ぱちぱちと茶葉がはぜ、香りが立ちのぼる瞬間は、祖谷の台所に受け継がれてきた暮らしそのものを体感できます。

祖谷茶は全国の有名産地のように商業流通するものではなく、「家族のため」「訪れる人へのおもてなし」のために育まれたお茶。
特別な儀式ではなく、日々の暮らしに寄り添う存在として、祖谷の人々の心を支えてきました。
この体験を通じて、祖谷にとってのお茶の意味＝“暮らしの温もり”を味わっていただけます。

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山の神の祠は未来郷祖谷の“精神の核”です。それは地域の信仰や暮らしの知恵を体験を通じて伝える最も象徴的な場所。この体験を通して、未来郷祖谷が「自然と人を結び直す場」であることが示されます。

祖谷の重末集落では、かつてどの家にも「山の神の祠（ほこら）」がありました。大きな大木や磐座を神の依代として祀り、家族は代々そこで祈りを捧げてきました。この体験では、その祠に実際に足を運び、祖谷に息づく自然信仰を肌で感じていただきます。

山の神への祈りは、家内安全、無病息災、山の鎮護を願うもの。
祖谷の暮らしに欠かせない木々、水、作物の恵みは山から授かるため、感謝と畏れを込めて祀ってきました。
山の神は遠い存在ではなく、日々の暮らしを見守る「身近な神様」でした。

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